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平成2年8月9日
日本の三味線の祖は、中国の三弦にあります。三弦は中国の元におこり、14世紀末には琉球国に伝わり蛇皮を用いたので蛇皮線と呼ばれました。
わが国に初めて三弦が琉球から伝えられたのは、室町時代末期永禄年間(1558−70年頃)のことで境野港に初めて入ってきたと考えられています。
当時琵琶法師が蛇皮線を用いて小唄や踊歌などにあわせて弾いている間に蛇皮が破れたので、他の動物をいろいろと試み、ついに猫皮を用いることを考え出したのです。
かくして琵琶の撥で演奏するという わが国独特の三味線が出来上がったのです。
江戸での発達は、寛永の頃に神田治光や石村近江のような名匠が現れ、現在の三味線音楽の基礎ができあがり歌舞伎の長唄や、義太夫、一中、常盤津、清元、新内の邦楽の発達とともに三味線作りも発達したのです。
三味線には独特の「サワリ」という 余韻(響き)を残す現象があります。 「サワリ」の音楽的効果には日本人の民族性が関係しています。
原色よりも中間色を好む日本人は 原色よりも複雑な倍音(オーバートーン)を含む音を好むようです。
伝統的に使用されてきた原材料で棹の部分には紅木(インド産)、紫檀、樫、花櫚、桑などが使われます。皮張りには猫や犬の皮が使われます。
産地組合名 | 東京邦楽器商工業協同組合 |
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所在地 | 〒132-0035 東京都江戸川区平井4-1-17 向山楽器店内 |
電話番号 | 03(5836)5663 |
ホームページ | http://www.wagakki.org/ |