台東区、墨田区、新宿区ほか
昭和57年2月4日
刷毛はものを塗るための道具として大変古くから作られていました。
文献上、刷毛について記されているもっとも古いものは平安時代に発行され、そこには漆を塗るためキビの毛が用いられ、さらに麻の毛が用いられたことが記されています。
江戸時代中期の享保17年(1732)に発行された「万金産業袋」には当時使用されていたいろいろな刷毛が図入りで紹介されており、その中に「江戸刷毛」の名称が付されています。
今日、江戸刷毛として指定されているものには、経師刷毛、染色刷毛、人形刷毛、漆刷毛、木版刷毛、白粉刷毛、塗装刷毛の7種類です。
刷毛の命は毛先であり、「ムラ塗りが出ない」「腰がある」ものが優良といわれ素材となる毛は用途にあわせて、刷毛師の厳しい目で吟味されます。
現在使用している毛は、 人毛や馬、鹿、山羊などの獣毛やシュロなどの食物繊維が使われています。
クセや脂分のある毛は、職人の繊細な刷毛さばきに重大な影響を与えるので毛先を整えるとともにクセ直しと脂分の除去が大切な工程となっています。
このため、刷毛を作る沿う時間数の大半がこの工程に費やされます。
岩手県平泉町にある中尊寺金色堂が、 昭和30年に解体修理された際に長さ20.5cm、厚さ1.05cmという大変貴重な漆刷毛が発見されました。
産地組合名 | 東京ハケ・ブラシ協会 |
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所在地 | 〒103-0011 中央区日本橋大伝馬町2-16 (株)江戸屋 内 |
電話番号 | 03-3664-5671 |