24.江戸甲冑
端午の節句は、男の子の健やかな成長を祝う、
古くからの伝統行事の一つです。
現存する記録によれば、奈良時代の「続日本紀」には、
聖武天皇の宮中行事(733年)に端午の祝をしたと記されています。
当時は、邪気を払うために騎射(うまゆみ)の儀式を行い、
天下安全を祈ったといわれています。
江戸時代中期には男の子が強くたくましく育つようにとの祝として、
人気のあった武将の人形を飾っていました。
その後、しだいに甲冑のみを独立して飾るように変わってきました。
今日では、 鎧、兜、弓、太刀、陣笠、吹流し、かがり火などを
飾るようになっています。