『苦悩のスカーフ留め』
古くからごひいき頂いてるお客様に、シンプルなスカーフ留めを
作ってと依頼されました。
彫りはいたって簡単なんですけど、
「ファーのスカーフに付いてる金具」を使ってとのこと。
存在はもちろん知ってるけど、パーツとして売ってるのは
見たことがなかったんですが、ごひいき様なので、
「探します!」
と元気よく返事。
ところがコレが、大変で大変で。
コレはつまり服飾系の金具なんですよね。
ボクが普段使ってる金具屋さんは金属系なんで扱ってないんですよ。
服飾系の金具なんてドコに売ってるんだか皆目わからず。
かといって、100個単位とかいう話になっても困るし。
ネットで探しても見つからないし、手芸屋さんにも行ってみたけどダメ。
こうなったら仕方ない、付いてるマフラー買って剥がしちゃえ!
と意を決したものの、イザ買うとなると結構お高い。
う〜ん、金具だけの為に何千円もかぁ・・・。
と、時は過ぎるばかり。
結局、ネットオークションでどっかの問屋さんが格安で
大量出品してたのを(もちろん新品)、押さえて採取しました。
とはいえ、送料等込みで\1500くらい掛かってしまって・・・。
ま、まぁ、仕方ない。これもごひいき様の為。
日頃のご愛好にお応えせねば。
そんなこんなで、せっかくなので、アップしました。(^^;
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こんなヤツに付いてるヤツです。
女性ならば、「あー、ハイハイ」となるでしょう。
長さ60cm。短いです。マフラー自体どうでもいいんで、
よく見なかったんですけど。(^^;
到着した箱開けたら、異様なほど抜け毛が舞い上がって、
咳き込んでしまいました。
「金具はずしたらあげる」と家人に言ったらポツリと
「いらない」と・・・。(^^;
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おー、コレコレ。
愛しの金具。(^^)
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剥がしました。
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金具さえ手に入ればアッというまです。
もう出来ました。
0.8mmの銀板に軽くアーチをかけてハンダ付けしてあります。
長さ約7.5cm。大きめのタイ止めって感じですね。
彫りは槌目のみ。
ちなみに父の彫りです。
いつもながら、味ある槌目。
コレだけで充分魅せられます。
どうやるのかを説明するのは簡単ですけど、
どうやったらこうなるのかは、
まったく別問題です。
裏側。
作ってみたら、いい感じです。
金具が入手できたら、製品化しようかな。
2008.12.12
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