道具
タガネ以外の道具について紹介しましょう
ヤニ台
制作時に作品を固定するための台です。
底が半球状になっていて回転することにより、適切な彫りの角度になるようサポートしてくれます。
重いです。安定するために。計ったら7.6キロありました。
ヤニの上に大きさ比較用に500円玉が置いてあります。
この半球状の台はピッチボールなんていう商品名で道具屋さんにあるようですが、
元々は西洋から来たものです。日本では「くわえ木」に「ヤニ棒」を刺して制作を行ってました。
明治の終わり頃このカタチが入ってくるようになって、当時は「弾丸」なんて呼ばれてたようです。
ちなみにこの台は祖父の使っていたもので、現在はワタシが使用してます。
戦前からあるみたいです。当初は3個あったのが疎開したりしてるうちに1個行方不明になって
現在は2個ウチにあります。父がもう1個の方を使用してます。
金槌
金槌です。
タガネ同様、これがなければ彫金ができません。
鉄でできた黒い部分を「オタフク」といいます。オタフクと木製の柄は別々に
売っているので、自分で差して使います。好みのバランスや長さがあるので、
こういうことになっているのですね。
柄の形状も好みの分かれるところで、持ち手側を太くして、オタフク寄りを
細く削る人や、手の平の当たる部分を削る人などなど。
ちなみにウチはほぼ小細工なしです。(^^)
オタフクには大きく分けて長いものと短いものの2種類の形状があります。
彫金にはたいてい短い方を使います。上の写真では中央より右側のが
彫金用で、左側は打ち物なんかによく使います。
彫金用は当然打ち物用に比べれば小さいのですが、ウチは平均的な彫金家より
もっと小さめです。なんでかっていうと・・・。説明難しいです。
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