東京都伝統工芸士会

東京籐工芸(とうきょうとうこうげい)

東京籐工芸

主な製造地

足立区、台東区、豊島区ほか

指定年月日

昭和61年7月18日


沿革と特徴

籐は、主に東南アジアにだけ成長するヤシ科の植物です。その性質は、軽く堅牢で弾力に富んでおり、地球上でもっとも長い茎を持った植物といわれています。
竹と同じように節がありますが、中は空洞ではなく繊維になっています。太さは2ミリから50ミリぐらいまであります。
外皮が硬く細長い葉が交互に生えて、ところどころにとげがあります。特に、引く力に対する強度が極めて高く、キングコングがぶら下がったぐらいでは、びくともしません。

 

「編む」「組む」(編組工芸へんそこうげい)のもっとも身近な素材として利用されるのは竹ですが、竹は「巻く」「結ぶ」は苦手で、これを満たしたのが藤でした。
籐はしなやかさにも優れ、折や曲げに耐えられない竹に代わって、もっぱら「巻く」ことや「かがる」ことに利用されています。
竹篭の縁かがりに、しばしば籐が使われているのはこのためです。

 

中世の武将の手には「重籐(しげとう)の弓」が使われていましたし、刀槍の柄や筆、笛、尺八にいたる、様々なものに使われていました。
江戸時代には籐の網代編みの編笠、枕、草履の表などに使われ、明治時代には姥車(乳母車)や籐椅子が出現し、大正時代には芯籐の造形性が注目され、 昭和の初期から、家具類やルームアクセサリーにも用いられ、籐の利用範囲はさらに拡大されていきました。

 

今日では籐製品は身近なものとなり、高温多湿の日本の夏には、ひんやりとしたはだざわりからホテルのロビーやレストランなどのほか、 一般の家庭など様々な場所で使われています。

 

連絡先
産地組合名 籐事業協同組合
所在地 〒111-0052
東京都 台東区柳橋1-30-6
小西貿易(株)内
電話 03(3862)3101